『雨宝院』のすぐ西に『岩上神社(いわがみじんじゃ)』というのがあったのでちょっと行ってみました。
※右の家の向こう側が『岩上神社』です。
住宅地にひっそりと祠だけがあって、その祠の中で巨大な岩が注連縄を張られていらっしゃいました。
この岩が岩の神様「岩神」→「岩上」ってことですね。
言われとしては、元々この霊石は二条堀川にあったのですが、徳川家康の『二条城』築城の際に六角通り(『二条城』の南の方、数日後に近くを訪れてることに今気が付いた)に遷されたそうです。
更に後水尾天皇(ごみずのおてんのう)の母の中和門院(ちゅうわもんいん)のお屋敷に遷されたそうですが、この時に岩が吠え出したり、すすり泣いたり、子供に化けたりといった怪異な現象が次々に起きたそうです ((;゚Д゚)ガクガクブルブル
持て余した女官たちが蓮乗院(れんじょういん)というお坊さんに頼んで新たに遷したのが現在の『岩上神社』がある所で、その時は『有乳山 岩上寺(うにゅうざん いわがみでら)』というちゃんとしたお寺だったようです。
しかしその後、度重なる大火事に見舞われすっかり荒れ果ててしまって、明治維新の廃仏毀釈の際に廃寺となってしまいました(´・ω・`)
それでも岩だけはその地に残り、『岩上寺』の跡地には「岩神座」という大きな芝居小屋が建ちました。
そして大正年間に織物屋の干切屋(ちきりや)が「岩上座」の跡地を所有し、敷地内に祠を構えて現在の『岩上神社』となり、地元の人たちから「岩上さん」と呼ばれて親しまれて今に至るそうです。よっぽどここの地の水があったんですね。
数奇な運命を辿った「岩上さん」でしたが、ようやく安らかな時を過ごせているようです(つД`)
この「岩上さん」は、かつては子供に化けたことから「禿童石(かむろいし)」とも呼ばれたそうですが、『岩上寺』の時からお乳の出が良くなる授乳、子育ての信仰を集めたようですね。
こんな道端にひっそりと佇む岩にもこれだけの謂れがあるんですね。
『岩上神社』
祭神・岩上さん
御利益・授乳、子育て
交通アクセス・
バス「今出川浄福寺」から徒歩5分
バス「千本上立売」から徒歩5分
HP・https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=10&ManageCode=47
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