『石峰寺』を離れて次の目的地へ向かう途中に京都の名水のひとつと言われる『茶碗子の水(ちゃわんこのみず)』のある井戸がありました。
名水と言われる宇治の水よりも良いとかで、お茶の席に重宝されたようです。
次の目的地の『瑞光寺(ずいこうじ)』へ向かう途中に何やら立派なお寺の門がありました。
手持ちのガイドブックで特に詳しく紹介されていなかったのでスルーしていましたが、『宝塔寺(ほうとうじ)』という日蓮宗の結構大きな寺院だったので、こちらに立ち寄ってみることにしました。
元々は899年に藤原時平(ふじわらのときひら)が建立した『極楽寺(ごくらくじ)』という真言立宗のお寺で、『源氏物語』でも名前が出てくるほどの由緒あるお寺だったようです。
しかし鎌倉時代の末期に、時の住持良桂(りょうけい)が日蓮の弟子の日像(にちぞう)に帰依して日蓮宗に改宗して、その時に今の『宝塔寺』となったようです。
昨日の『妙蓮寺』に続いて、また日像ゆかりのお寺ですね。
山門を潜ってみるとゆるやかな登り坂の石畳の参道になっていて、ここは時代劇のロケなんかでも度々使用されているそうです。
その途中に計7つの塔頭がありましたが、どこも拝観はしていませんでした。基本的にあまり観光地化はしてないようですね。
坂を登った所にある仁王門は色鮮やかな真っ赤な造りになっていて、お出迎えしてくれる金剛像も真っ赤っ赤でした。
仁王門の天井板には約250枚の牡丹の花が描かれていて中々見事なようですが、おいらは残念ながら気づかずスルーしてます。色々な所に気を配らないとダメですね(´・ω・`)
本堂は1608年の創建で、日蓮宗の中では最古のものとのことです。
『宝塔寺』の名前の由来にもなっている「多宝塔」は、室町時代建立の現存する京都最古のもので重要文化財になっております。
そんな歴史抜きでも中々絵になる格好良いデザインですよね (人*´∀`)
本堂の左側の長廊下を潜った先に七面宮参道というのがありましたが、参道の途中で木の伐採作業をやっていて通行しにくかったのでちょっと境内の探索を続けてみると。
本堂の右手にも参道があったのでこちらから登ってみました。
参道の中継地点にて日像上人の本廟があります。1枚目の像は日蓮上人、2枚目の像の経一丸さまは日像上人の幼名だそうです。3枚目は鬼子母神を祀っている千仏堂です。
再び七面宮へと続く参道を進みます。
てっぺんの七面宮に到着すると、まずは七面天女を祀る七面堂がありました。七面天女は吉祥天のことで、中に尊像があるそうですが、通常は非公開となっています。
ちなみに七面宮は元々は『極楽寺』の鎮守社だったようです。
七面宮の周辺には他にも色々と祀っておりまして、1枚目が妙見さまを祀っている妙見堂、2枚目は常冨稲荷、3枚目が熊鷹大明神。
あと見たかどうか記憶に無いのですが、都々逸(どどいつ)大明神なんて変わった神様も祀っているようです。
※七面堂の横に馬。
何やらかわいらしい招き犬?は、どこに居たのかまったく記憶にございませんw
『宝塔寺』はまったく予定に無い所でしたが非常に見所も多い上に、基本的に観光地化していないからかほとんど他の観光客がいないというか、おいら以外に2人しかいなかったので非常に静かでのんびり出来ました (*´∀`*)
最初の参道も七面宮への石段も意外に歩きやすく脚に優しい感じだったので、結構登ったわりにはあまり疲れていない記憶がありますね。観光地化していないわりには参拝客に優しいお寺という印象でした(・ω・)ノ
まぁここでも御朱印をもらい損ねていますが、他所のブログを見るとあそこでもらえたのか?って。
御朱印集めが軌道に乗るのはもう少し先ですね(^ー^;)
『宝塔寺』
開門時間・自由
宗派・日蓮宗
ご利益・肺病平癒
交通アクセス・
京阪『深草駅』から徒歩10分
JR『稲荷駅』から徒歩10分
バス『龍谷大学前』から徒歩11分
HP・https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=10&ManageCode=433
0 件のコメント:
コメントを投稿