『伏見稲荷大社』の喧噪を離れ『東丸神社』の脇の道を進んで次の目的地へ (/・ω・)o
いかにも京都の裏路地といった雰囲気の道を進みます。今までが賑やかだったので落ち着くね~ (*´∀`*)
手持ちの地図がちょっと分かりづらくて少し行き過ぎてしまってちと迷ったりもしたけれど、『伏見稲荷大社』から徒歩10分くらいの所にある『石峰寺(せきほうじ)』に無事に到着。
とは言えちょっと分かりづらい所にあるので、これから行かれる方は迷わない様に気をつけた方がいいですね (`・д・´)b
階段を少し登った所でお出迎えしてくれている『石峰寺』の山門は中華風の真っ赤な門で、禅宗様式の竜宮造という珍しい形のものです。
『石峰寺』は日本の三禅宗のひとつ黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院です。
ただ黄檗宗と言っても、正直おいらは今回初めてその存在を知ったくらいあまり馴染みのないものですし、それ以前にまずこの字読めないですよね。( ̄~ ̄)
黄檗宗は江戸時代に来日した中国(当時は丁度、明から清に移り変わる時)の僧 隠元 隆琦(いんげん りゅうき)が伝えた宗派で、元々は臨済宗(りんざいしゅう)の一派のようですね。
我々に馴染みのあるネタとしては、この隠元が日本に持ち込んだのがご存じインゲン豆とのことで、名前の由来もこの人から来ているそうです。
黄檗宗の大本山は『石峰寺』の南、宇治の近くにある『萬福寺(まんぷくじ)』ですが、残念ながら今回の旅では行けませんでした。(´・ω・`)
『石峰寺』の名物は、江戸時代の画家伊藤若沖(いとう じゃくちゅう)デザインの五百羅漢(ごひゃくらかん)です。
伊藤若沖はリアルなニワトリの絵なんかで有名な江戸時代を代表する人気画家ですが、その若沖が晩年を過ごしたのが『石峰寺』で、境内には若沖の墓や石碑があります。
境内の見学は自由ですが、五百羅漢がある山に入るには拝観料が必要で、残念ながら写真撮影とスケッチは禁止とのことです。
この赤門の先が五百羅漢の居る裏山で撮影できるのはここまでです。
五百羅漢ってのは、ざっくりと言えばお釈迦様が亡くなった時に行われた会議に集まった弟子500人のことで、その五百羅漢を石仏にしたものが日本のあちこちにあります。
おいらは今から14年前に岩手県の遠野の山奥にある五百羅漢を観に行って、危うく遭難しかけた事がありましたが(苦笑)
ただ遠野の五百羅漢は全く人の手入れが為されていないからなのか完全に風化してしまっていて、ほとんど仏の判別がつかずただの石の群れになってしまっていました。(だから見落としてしまったわけですが)
それから訪れていませんが、今はより一層劣化してしまってるんでしょうね。
遠野の五百羅漢のイメージがあったのでさほど期待はしていなかったのですが、遠野のものとは比べ物にならないくらいに『石峰寺』の五百羅漢は綺麗な状態に保たれていました。
『石峰寺』の五百羅漢は、「釈迦の誕生」から「涅槃」までのお釈迦様の人生から、「説法の様子」、「十八羅漢」、「弟子たちの托鉢」、「座禅」、「賽の河原」などを表現していて、回りが竹林に囲まれていることも相まって中々見応えがありましたね。
他の所の五百羅漢の中には(例えば埼玉の川越の喜多院(きたいん)のもの)結構リアルな造りの石仏もありますが、『石峰寺』の五百羅漢の石仏はシンプルな造りのかわいいゆるキャラちっくなものです。
だからなんでしょうか、数年前にちょっと人気になった様で写真集なんかも出版された様です。
ただその知名度が上がってしまった弊害なのでしょうか、2007年に小学生のいたずらで石仏が約30体倒され、うち5体が壊れてしまうという事件が起こったり、2012年にも輩が柵内に入って石仏に勝手に帽子を被せたり蝋燭を立てて撮影会を行うというトラブルが発生してしまい、これが原因で以前はOKだった写真撮影やスケッチ禁止という厳しいルールが出来てしまったようです。
確かに人の目が届かない山奥なのでその気になればやりたい放題出来るわけですが、迷惑な行為は本当に勘弁してもらいたいものです ヽ(`Д´メ)ノ プンスカ!
ただすっかり沈静化してしまったのか、今回おいらの他には3~4組しかおらず非常に閑散としていました。
お蔭でゆっくりと楽しむことは出来ましたが、『伏見稲荷大社』のすぐ近くなのですから、もう少しセットで来る人がいても良さそうなのに不思議ですね。
ここでも御朱印をもらえたんだねorz
『石峰寺』
開門時間・9:00~16:00
拝観料・300円(五百羅漢)
宗派・黄檗宗
交通アクセス・
京阪『深草駅』から徒歩5分
JR『稲荷駅』から徒歩8分
バス『龍谷大学前』から徒歩11分
HP・http://www.sekihoji.com/
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