2018年2月24日土曜日

電電宮

~エジソンとヘルツにお参り~

『法輪寺』のお参りも終わり階段を下りる途中、真ん中辺りの右側にちっちゃい神社があります。






ここは非常に珍しい電気と電波の神様電電明神(でんでんみょうじん)を祀っている『電電宮(でんでんぐうです。




『電電宮』『法輪寺』の前身の『葛井寺(かづのいでら)道昌(どうしょう)が記憶力増進のため真言を100万遍唱える虚空蔵求聞持(こくぞうぐもんじを行った所、100日目に明星が降り注いで虚空菩薩が現れ、以後虚空菩薩像を本尊とするようになり、鎮守社として電電明神を祀る『明神社(みょうじょうしゃを建てたのが始まりです。

ちなみにこの頃の”電”は”いなずま”を意味していたので、電電明神雷神様を祀るということですので、特に変わった神社という訳ではありませんでした。



しかし『明神社』は1864年の「禁門の変」の時に長州藩の手によって『法輪寺』共々焼失してしまい、『法輪寺』の方は1884年に再建されましたが『明星社』の方はしばらく忘れられた存在となりました。



その後1950年代、戦後復興の進む日本では各地で電力不足に陥ったり、また民間放送局が次々と開業しながら軌道に乗れない状況下の中、電気電波関係業界の発展を祈願するために、かつてこの地にあった電電明神を祀る『明星社』に目を付け、1956年に復活となりました。

『明星社』がどーの、地理的にどーの、という訳ではなく、完全に”電電”という名前ありきだったんですね。

この時点ではまだ社殿も仮宮のままでしたが、1969年の大阪万博の時に社殿が再建され、名称も『電電宮』に改称されました。


以後は電気、電波関係者の他にIT業界からも信仰を集める様になっています。


電気と電波の神様というと変な感じがしますが、謂れが分かるとちゃんと納得できますね。





山門入ってすぐ右手に、電電塔と一緒に電気のエジソン、電波のヘルツの肖像が掲げられています。

実在する人物を祭神とする神社も普通にあるので、エジソンヘルツペレやカール・ゴッチを祀る神社もありっちゃありなんですよねw



ちなみに『法輪寺』「寺務所」ではSDカードのお守り」という変わった物も交付しています。興味のある方はぜひに。







『電電宮』

開門時間・9:00~17:00
祭神・電電明神
ご利益・電気電波関連事業の発展と無事故安全
交通アクセス・
 阪急『嵐山駅』から徒歩5分
 嵐電『嵐山駅』から徒歩10分
 JR『嵯峨嵐山駅』から徒歩17分
 バス『嵐山公園』から徒歩3分
 バス『嵐山駅前』から徒歩5分

HP・http://www.kokuzohourinji.com/dendengu.html

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