『橋姫神社』を出てあがた通をそのまままっすぐ進むと左手に『縣神社(あがたじんじゃ)』があります。
位置的には『平等院』の「南門」のすぐ西にあり、『平等院』の裏鬼門を守る総鎮守社として立てられました。
祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)で、山の神の親分の大山祗神(おおやまづみのかみ)の娘であり、邇邇芸神(ににぎのかみ)の妻であり、海幸彦(うみさちひこ)、山幸彦(やまさちひこ)らの母親にあたる神様です。
木花開耶姫命は桜の花の美しさをイメージする神様であるのと同時に花の命の短さ、儚さ=人の命の短さを象徴する神様でもあります。
他にも邇邇芸神の子供を一夜で身ごもった結果、「おめえこいつは誰の子だ(#゚Д゚)」的なちょっと一騒動起きるという話もあったりしますが、こんな感じのエピソード等から『縣神社』は「縁結び、安産、子授け」の御利益があると言われています。
前回紹介したすぐ近くにある『橋姫神社』が「縁切り」で有名な神社ですので、すぐ近くに相反する神社があるというのも面白いですね。
『源氏物語』ゆかりの地だからこそ恋愛絡みの神社が多いのかもしれませんけれど。
男女で宇治に訪れる場合は、『縣神社』と『橋姫神社』とくれぐれも目的を間違えないように利用してください。 (`・ω・´)b
他には山の神の親分の娘であるからか富士山のご神体となっていて、『富士山本宮浅間大社』を始め全国の『浅間神社』で木花開耶姫命を祀っています。
『浅間神社』以外の他に木花開耶姫命を祀っている神社は、夫の邇邇芸神や父の大山祗神を祀っている神社にセットでというパターンばかりですから、木花開耶姫命メインの『浅間神社』以外の神社って意外と珍しいですね。(´・∀・`)
さて『縣神社』の境内ですが。
程よい広さのザ・神社って感じですね(・ω・)
ここも『平等院』の賑やかさもなんのその、すぐ近くだというのにおいらの他には1人しかおらず静かなものでした。
かつては「県の森(あがたのもり)」と呼ばれていて神社の境内にうっそうと巨木が繁っていたそうで、今でも樹齢500年以上と言われる「椋の大木(むくのたいぼく)」が元気にそびえ立っています。
他には桜の神様が祭神だけあって「木の花桜(このはなざくら)」という枝垂れ桜もありますが当然まだ全く咲いていませんでした。その代わりに梅の花がちょうどぽつぽつ咲き初めていた頃でした。
あとは『縣神社』と言えば「あがた祭り」という有名なお祭りがあります。
毎年6月5日から6月6日の未明にかけて行われ、真夜中に神輿を担いで暴れ回ることから通称「暗闇の奇祭」とも呼ばれています。
今このブログを書いているのが6月3日なので明後日なんですね。興味のある方はぜひどうぞと言いつつ、週明けの月曜日に真夜中の1時頃まで暴れるって、その後ムチャクチャ大変そうだな( ̄ー ̄;)
さらにその2日後には「大幣神事(たいへいしんじ)」というのもやっているようで、馬が颯爽と街中を走り回ったりしてますね。∈・^ミ( )~
<『縣神社』の御朱印>
『縣神社』
参拝時間・境内自由
祭神・木花開耶姫命
ご利益・良縁、安産、子授け
交通アクセス・
JR『宇治駅』から徒歩10分
京阪『宇治駅』から徒歩8分
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